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生物基礎
B DNA がもつ遺伝情報は, mRNAに転写された後, タンパク質のアミノ酸配列
に翻訳される。 次の図1は, タンパク質Pのアミノ酸配列を指定する mRNA の
一部分の塩基配列を, アミノ酸を指定する連続する三つの塩基(以後、三つ組塩
基とよぶ)ごとに区切って示したものであり, Aはアデニン, Gはグアニン, U
はウラシル,Cはシトシンである。 図1に示した10個の三つ組塩基のうち、左
端のAGU はセリンを指定し, 右端の CUA はロイシンを指定するが, 四角で
囲った8個の三つ組塩基については指定するアミノ酸が不明である。 また, 図2
は、図1の四角で囲った8個の三つ組塩基に対応する8個のアミノ酸のうち、連
続する5個のアミノ酸の配列を示している。
AGU CAU GUA CAG UUG CAU GUA UUG CAG CUA
セリン
ロイシン
図 1
ロイシンーヒスチジンバリンーロイシングルタミン
図2
問4
図1に示したmRNA を転写する際に鋳型となったDNAのヌクレオチド鎖
の塩基についての記述として最も適当なものを、次の①~⑥のうちから一つ選
4
① A, C, G, T(チミン)が含まれており, Cの数は Gの数より多い。
② A, C, G, Tが含まれており, Gの数はCの数より多い。
③ A, C, G, Uが含まれており, Cの数はGの数より多い。
④ A, C, G, Uが含まれており, Gの数はCの数より多い。
(5)
A, C, G, T, Uが含まれており,Cの数はGの数より多い。
⑥ A, C, G, T, U が含まれており, Gの数はCの数より多い。
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問5 図1と図2から, ヒスチジンを指定する mRNA の三つ組塩基の配列として
最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。 5
① UUG
② CAU
(6)
O
©
6 図1に示したmRNAの塩基配列によって指定されるアミノ酸配列に関する
次の記述ⓐ~ⓔのうち,正しい記述の組合せとして最も適当なものを,下の①
~⑥のうちから一つ選べ。 6
②異なる三つ組塩基は異なる種類のアミノ酸を指定し, 同じ種類のアミノ酸
を指定することはない。
⑩ 異なる三つ組塩基が同じ種類のアミノ酸を指定することがある。
© 図1に示したmRNAの塩基配列によって指定されるアミノ酸配列には,
5種類のアミノ酸が含まれる。
ⓓ 図1に示したmRNAの塩基配列によって指定されるアミノ酸配列には,
6種類のアミノ酸が含まれる。
ⓔ図1に示したmRNAの塩基配列によって指定されるアミノ酸配列には,
7種類のアミノ酸が含まれる。
②
(5)
3 CAG
(5)
a
生物基礎
④ GUA
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(3
(6)