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の
展 減数分裂と減数分裂時の DNA 量の変化
体細胞分裂では, 生じた娘細胞のDNA 量は, Gi 期の母細胞の DNA量と等し
くなる。一方, 配偶子形成の際に起こる減数分裂では, その前後で細胞当たりの
DNA 量が変化する。 減数分裂では, 1回の DNAの複製に対して2回の細胞分裂
が連続して起こり, 生じた細胞の DNA 量は Gi 期の母細胞の DNA 量の半分にな
る。
●減数分裂第一分裂 減数分裂に先立って, S期に DNAが複製されて DNA量は
G」期の2倍になる。 第一分裂がはじまると, 核内に分散していた染色体が凝縮し,
相同染色体(Op.72)どうしが平行に接着(対合) して, 二価染色体ができる。 やがて,
二価染色体は,対合した面で分かれて細胞の両極へ移動する。 この結果, DNA量
は,分裂がはじまる直前の半分になる。
●減数分裂第二分裂 第一分裂のあと DNAは複製されず, 続けて第二分裂が起
こる。第二分裂は, 体細胞分裂と同じような過程で進む。 凝縮した染色体は細胞
の赤道面に並び, 均等に分かれて両極へ移動して核がつくられる。第二分裂の結
果,4個の娘細胞が生じ, これらの DNA量は, 第一分裂終了時の半分となっ
ている。したがって, 減数分裂全体で考えると, 4個の娘細胞は, それぞれ母細胞
のG」期の DNA量の半分を受け継いだことになる。
たい こう
|せんしょくたい
相同染色体
4
G期 S期 G:期前期中期 後期終期 前期 中期 後期終期
間 期
第一分型
第二分裂
第2節 遺伝情報の複製と分配
16
DNAの複製
細胞当たりのDNA量(相対値)