英文分析
1. [only + 副詞 (句・節)〕 + 疑問文の形式の倒置形
文の形の倒置形でしたね。 本文も, not only で始まっていますから、 後ろが does it
only は否定的な意味を持つ副詞で, 〔only + 副詞 (句・節)〕で始まれば後ろが疑問
provide という疑問文の形式の倒置になっています。
また、本文では [not only A but B) の熟語が使われていますが, but Bがずいぶん
と後ろにありますから見落とさないようにしてください。
2. 仮定法らしき文の中に疑問文の形がでてきたらifの省略の合図
本文では S provide no substitutes までがSVOの一つの完全な文なのに、突然
should が出てきます。 そこでifの省略を予測できたかどうかがポイントです。(if S
should V〕の倒置は他の倒置より難しい場合があります。というのは普通の仮定法と
は違い主節には次のように様々な形を取りうるからです。
If S+should+V,
+ 直説法 : S will V / Scan V / S may V / SV
* 「直説法」・・・あることを事実として述べるときの動詞の形。
+仮定法 : Swould / could/might V
+ 命令文 : V
本文では, if a mother or father should be unable to care for his or her child の if
が省略されて倒置になっています。 また,主節に直説法の文が置かれていて, おまけに
助動詞が入っていませんから、難しく感じたかもしれません。
3. could/would / might は,形は過去形でも意味は現在
本文最後の箇所に突然 could が登場します。 これは 「can の弱め」として使われてい
ます。 if節のない仮定法と考えてもOKです。 つまり「よい環境に無かったので結束
していなかったが、もしよりよい環境ならば、おそらく結束していただろう」という意
味です。 つまり in better circumstances が if節の代わりになっていると考えればいい
わけです。 このようにif節のない仮定法はよく出てきますが、ほとんどの場合,主語
か副詞 (句)がif節の代わりになっていますので覚えておいてください。