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練習問題
A
ナ
傍線部を、同漢字かなまじりで書き下し、現代語訳せよ。
①不誠廉士二哉。
山に保ちたらす
せいれん
○城康・・・清廉潔白
とも
より
ゑん
きたん
シカラ
ひと
ずシテラ
②
不有の
人
不亦君子乎。
すで二 うつレリ
しかうシテはふ
うつう
これ
ち
かた
○難・・・困難だ
いきどほう
不榲、
時已徒矣。而法不能。以此爲治、豈不難哉。
[解き方]「豈不A哉」にあてはめれば、Aにあたるのが「誠廉の士」だが、この「誠廉の士」
と「ず」をつなぐためには、「誠廉の士」になり(断定の助動詞)」を入れる必要がある。 そし
てそれを「未然形」にすれば「誠廉の士ならずや」となる。あとは公式どおり書き下し、「なんと
~ではないか」のパターンで現代語訳すればよい。
〈現代語訳〉 なんと清廉潔白な人物ではないか
② 「水た~ずや」のパターンで、「楽し」を「未然形」にして接続すれば「楽しからずや」とな
る。後半の「君子」は「君子なり」と「断定の助動詞」を補うので「君子ならずや」 となる。現
代語訳はいずれもパターンどおりだ。
たの
くんし
圏〈書き下し文〉亦た楽しからずや/弥た親子ならずや
〈現代語訳〉 (友人が遠くから
やってきた。)なんと楽しいことではないか。他人が認めてく
子(理想人)ではないか
なくても怒らない。)なんと君
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に
ろう。
いか
③「難し」という「形容詞のカリ活用」を使って「未然形」に読み、「豈〜ずや」にあてはめると
「難からずや」となり、カンタンに正解に至る。 (P.66④参照)
あにかた
⑥〈書き下し文〉豈難からずや 〈現代語訳〉(時代はすでに変化しているのに、(古い
時代にできた)法律は変わっていない。この法律で政治をするのは)なんと難しいことではな
もう一度、最初の公式を見て、練習問題の解き方をよく思い出しながら、仕上げに入試問題をや
!