スイートピーの花の色には紫花と赤花, 花粉の形には長花粉と丸花粉という2組の対立形質があ
る。「紫花・長花粉」と「赤花 ・ 丸花粉」 の純系の個体を親(P)として交配したところ,生じた
個体(F1)の形質はすべて「紫花・長花粉」 であった。 なお, 純系の個体ではすべての遺伝子座の
遺伝子がホモ接合になっている。次にF」を「赤花・丸花粉」の個体と交配したところ, 表1のよう
な結果になった。 この結果から, 花の色に関する遺伝子と花粉の形に関する遺伝子は,同じ相同染色
体上にあり,組換えが起こっていることがわかる。
表1
表現型
個体数
紫花・
長花粉
2095
紫花・
丸花粉
303
赤花 ・
長花粉
297
赤花・
丸花粉
2105
合計
4800
設問
(I) F1の遺伝子型を答えよ。 ただし,花の色に関する遺伝子を B, b, 花粉の形に関する遺伝子を
L,lとし,Bは6に対して, L は lに対して顕性であるとする。
(2) 花の色に関する遺伝子と花粉の形に関する遺伝子は,同じ相同染色体上に存在する。
① このような状態を何というか,漢字2文字で答えよ。
② 花の色に関する遺伝子と花粉の形に関する遺伝子が,それぞれ別々の相同染色体上にあると仮定
した場合, F」 と下線部の個体を交配した結果はどうなるか, 子世代の表現型とその分離比を答え
よ。ただし表現型は 「紫花・長花粉」 「赤花丸花粉」 のように表せ。
③ この2組の遺伝子が,同一の相同染色体上にあって組換えが起こらないと仮定した場合,F1と
下線部の個体を交配した結果はどうなるか, 子世代の表現型とその分離比を答えよ。 ただし表現型は
「紫花 ・ 長花粉」 「赤花 ・ 丸花粉」 のように表せ。
④ 花の色に関する遺伝子(B/b)と花粉の形に関する遺伝子(L/l)の組換え価を,計算過程と
ともに示せ。