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アジア商品
REL
ヨーロッパ製銀貨
「組織物
19125
日本
アジア製銀貨
胡椒
クローヴ(十字)
メースおよびナツメグ (再)
シナモン
その他
(%)
21.3
35.9
27
8.0
1.2
0.7
0.2
0.1
0.5
19.2
0.6
4.5
0.5
4.6
(Eis M. Jacobs, Merchant in Asiaより作成)
44 オランダ東インド会社のおもな商品構成 (輸出額)
1730年9月から32年8月にかけて、 バタヴィア
からアジア各地の商館に送ったおもな商品の構
成を示したものである。 なお、 錫はバンカ島、砂
糖はジャワ島、 硝石はインドなどで生産された。
しょうせき
スペイン
ケープタウシオ]
流れ
1757
ヨーロッパ合
インド
マカオ(シ
コロンボ
【ボリ】 (1517-1666)
(+1(1656)
5 16~18世紀の銀の流れ
インド洋
STRONY WAY
マラッカ
- [#1(1641-)
(1511-1641)
マニラ(ス]
アジア域内貿易とヨーロッパ
A
こうしんりょう
アジア域内貿易は、古くから中国
人商人やムスリム商人などがおこ
なってきた。 さらに15世紀末以降、胡椒・クローヴ・シナモンなど香辛料
の直接取引を求めてアジアに到来したヨーロッパ人も参入した。 このアジ
いと
めんおりもの
そほくせんりょう
ア域内貿易では、生糸・綿織物・香辛料・砂糖・米・蘇木 (染料)・銀・銅
ーパン
ノワゼルッカ
Kaby-
229
しゃし
にちようひん
など、奢侈品から庶民の日用品に至るまで様々な商品が取引された。
17世紀には、イギリスやオランダ、フランスの各国が東インド会社を設
立して、 アジアとの貿易を独占的におこなった。 アメリカ大陸から西ヨー
けいゆ
ロッパ地域に流入した銀の一部は、 彼らによってアジアに再輸出された。
た、 スペインのガレオン船で、 アカプルコからマニラ経由でアジアに流
した銀もあった。 とくにオランダ東インド会社はアジア各地の港に商館
け、それらを結ぶアジア域内貿易に積極的に乗り出した。 また、ポル
人や東インド会社に所属しないイギリス人などもアジア域内貿易を
18世紀後半にはイギリスから独立したアメリカ合衆国の商人も参入
(→p.41)
1624-61
オランダ
【ス】スペインの植民地 [ボ ポルトガルの植民地 【オ】オランダの植民地
1619
オランダ建設
アカプルコスト
ポトシ銀山
1 オランダ東インド会社が扱う商品の特徴は何だろうか。
② オランダ東インド会社は、アジア域内貿易でどのような役割を果たしていたのだろう
か。
マゼラン
ムスリム商人
イスラーム教徒の商人のことで、 アラブ人やペル
シア人がいた。
香辛料
香辛料は、 モルッカ諸島をはじめ、 東南アジアや
インドの一部でも産出した。 保存用食肉の味付け
や、 医薬品として利用された。
東インド会社
ほうほう
かいきょう
イギリス東インド会社は1600年に設立され、
望峰からマゼラン海峡に至るおもにアジア地域の
貿易独占権を、19世紀前半までイギリス政府に
より付与されていた会社 (1858年に解散)。 オラ
ンダ東インド会社(連合東インド会社 / VOC) は
1602年に設立され、 喜望峰以東の貿易独占権を
オランダ政府により付与された会社 (1799年に
解散 ) 。