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応しない。
404. 沈殿の識別・
(2) Cus (3) Al(OH)3
解答 (1) AgCl
解説
沈殿をそれぞれ分離・確認する方法である。
それぞれの操作は, (1) が第1属, (2)が第2属, (3) 第3属の
(1) AgCl, PbCl2 はいずれも白色沈殿である。熱湯をかけると,
ウム BaSO4 の沈殿を生じる。 これらは塩酸と
PbCl は溶解するが, AgCl は溶解しない。したがって、沈殿は AgCl
であったと確認できる。
(2) PbS, CuS はいずれも黒色沈殿である。 希硝酸と加熱すると,い
ずれも溶解するが,Pb2+ は無色溶液, Cu2+ は青色溶液となる。したが
って、沈殿は CuS であったと確認できる。
(3) 赤褐色沈殿の Fe (OH) は過剰の水酸化ナトリウム水溶液に溶解し
ないが,白色ゼリー状沈殿のAI (OH) は,次のように錯イオンを形成し
て溶解する。
AI (OH)3 + NaOH
したがって、沈殿は AI (OH)3 であったと確認できる。
Na [Al(OH)4] (無色)
405. イオンの分離
解答
(1) (ア) AgCl (イ) CuS (ウ) Fe(OH)3
(2) Fe3+ が硫化水素によって還元されて Fe2+ になっているので, 酸化
して Fe3+ にもどすため。
AgCl
[解説 Ag+ Cu²+, Fe3+ を含む
混合水溶液に希塩酸を加えると,塩
化銀 AgClの白色沈殿を生じ、ろ液
には Cu²+ および Fe3+ が含まれる。
次に、ろ液に硫化水素 H2Sを通じ (白色沈殿)
ると,先ほど加えた塩酸によって水
溶液が酸性になっているので, 硫化
銅(ⅡI)CuSの黒色沈殿を生じる。
このとき, 水溶液中の Fe3+ は H2S によって還元され
て Fe2+ となるため、ろ液には Fe2+ が含まれる。煮
沸して溶液中のH2Sを追い出したのち、ろ液に含ま
れる Fe2+ を硝酸で酸化することによって Fe3+ に変
化させる。これにアンモニア水を十分に加えると, 水酸化鉄(ⅢI)
Fe(OH)の赤褐色沈殿を生じる。
(②) Fe3+ が Fe2+ になっているので,これを Fe3+ にもどすために硝酸
を加えている。
Ag+, Cu²+, Fe3+
HClaq
Cu²+, Fe3+
H2S
CuS
Fe2+
(黒色沈殿) 煮沸後HNO3 aq
Fe3+
NH3 aq
Fe(OH)3
(赤褐色沈殿)
AgCl, PbCl2 はいずれ
も塩酸を用いた第1属の
分離の際に得られる沈殿
である。
②PbCl2は温度による溶
解度の差が大きい。
③ CuS は酸性条件で硫
化水素を通じる第2属の
分離の際に得られる沈殿
である。 このときの沈殿
には,第1属の分離で除
ききれなかった Pb2+が
PbS として含まれる可
能性がある。
① Fe2+ に硫化水素を通
じても酸性条件ではFeS
は沈殿しない。
②煮沸して H2Sを追い
出さないと、硝酸を加え
たときに, HSが酸化さ
れ硫黄Sの沈殿を生じる。
③Fe3+ に酸化しないと,
NH3 水を加えて水酸化
物の沈殿を生じさせると
き、水への溶解度が
Fe(OH)よりも大きい
Fe(OH)2が沈殿し、鉄イ
オンがろ液中に残る割合
多くなってしまう。
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