緩衝液
発展例題28
0.10mol/Lの酢酸水溶液10.0mLに0.10mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液 5.0mLを
加えて, 緩衝液をつくった。この溶液のpH を小数第2位まで求めよ。 ただし、酢酸の
電離定数を Ka=2.7×10-5mol/L, logi02.7 = 0.43 とする。
考え方
緩衝液中でも,酢酸の電離平衡
が成り立つ。 混合水溶液中の酢
酸分子と酢酸イオンの濃度を求
め,電離平衡の量的関係を調べ
ればよい。このとき,酢酸イオ
ンのモル濃度は,中和で生じた
ものと酢酸の電離で生じたもの
との合計になる。これらの濃度
を次式へ代入して水素イオン濃
度を求め, pHを算出する。
[H+][CH3COO-]
Ka=
[CH3COOH]
①
[CH3COOH]
[CH3COO-]
発展例題29 溶解度積
[H+]=
×Ka
XK₂ 2
学平衡と平衡移動 181
解答
残った CH3COOH のモル濃度は,
0.10 x
5.0
・mol-0.10×
1000
(15.0/1000) L
また,生じた CH3COONa のモル濃度は,
5.0
0.10 x
mol
1000
10.0
1000
mol
x
問題328
-=0.0333 mol/L
H+ + CH3COO-
O
= 0.0333mol/L
(15.0/1000) L
混合溶液中の[H+] を x [mol/L] とするとって近な
CH3COOH
0.0333
はじめ
0.0333 [mol/L]
平衡時 0.0333-x
0.0333+x [mol/L]
xの値は小さいので, 0.0333-x=0.0333, 0.0333+x=
0.0333 とみなすと, ②式から [H+]=K となるため,
pH=-logio [H+] = -logio (2.7×10-5) = 4.57
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第1章
物質の変化と平