化学
高校生
解決済み

(5)教えてください🙇🏻‍♀️

328.緩衝液■酢酸の電離定数は2.8×10-5mol/L, 電離度《1と近似できるものとして, 次の各問いに答えよ。必要に応じて,(2.8=1.7, /5.6=2.4, V10 =3.2, V28 =5.3, V56 =7.5, log101.7=0.23, log105.3=0.72 を用いよ。 (1) 0.10mol/L の酢酸水溶液の電離度と pH はいくらか。 (2) この水溶液を10倍にうすめると,電離度は何倍になるか。 (3) 0.10mol/L の酢酸水溶液 100mLに酢酸ナトリウムを5.0×10-3mol 溶かした溶液 の水素イオン濃度はいくらか。ただし,溶液の体積は変化しないものとする。 (4)(3)でつくった溶液を10倍にうすめると, 水素イオン濃度はいくらになるか。S) (5)(3) でつくった溶液に1.0mol/L の塩酸を0.10mL 加えたときの水素イオン濃度 はいくらか。また,(3)でつくった溶液に1.0mol/L の水酸化ナトリウム水溶液を 0.10mL 加えたときの水素イオン濃度はいくらか。 (11 山梨大 改)
(5) 加えた塩酸に含まれる H+は, 次の反応で消費される。 CH3COO-+H+ その結果,CH3COO- が減少して CH3COOHが増える。加えた1.0mol/1 塩酸0.10mL 中のH+ は,次のようになる。 → CH3COOH 0.10 L=1.0×10-4 mol 1000 1.0mol/L× したがって,反応後の CH3COO-と CH3COOHの物質量は, CH,COO-:5.0×10-3mol-1.0×10-4mol=D4.9×10-3mol CHgCOOH:0.10mol/L× 100 L+1.0×10-4 mol=10.1×10-3mol 1000
混合溶液の体積は 100.10mL なので,(3) と同様に考え 10.1×10-3mol (100.10/1000)L 4.9×10-3mol (100.10/1000)L ×2.8×10-5mol/L=5.77×10-5mol/L D また,加えた水酸化ナトリウム水溶液に含まれる OH- は, 次の反応で 消費される。 CH,COO-+H20 その結果,CHCOOH が減少して CH3COO が増える。加えた1.0mol/L 水酸化ナトリウム水溶液0.10mL 中の OH- は次のようになる。 CH3COOH+OH-- 0.10 1.0mol/L× -L=1.0×10-4mol 1000 したがって,反応後の CHgCOO- と CH,COOH の物質量は, CHgCOO-:5.0×10-3mol+1.0×10-4mol=5.1×10-3mol 010.0 Oxte 100 CHCOOH:0.10mol/L× -L-1.0×10-4mol=9.9×10-3mol 1000 600 混合溶液の体積は 100.10mL なので, (3)と同様に考えて, 9.9×10-3mol (100.10/1000)L 5.1×10-3mol (100.10/1000)L [H*]=SK- ×2.8×10-5mol/L=5.43×10-5mol/L 補足)緩衝液になっていることの確認 (3)~(5)の結果から, この混合溶液の pH はそれぞれ次のようになる。 (3),(4) pH=-logio[H+]=-logio(5.6×10-5) =D4.25 (5) H+ : pH=-logio[H+]=-logio(5.77×10-5) 3D4.24 : pH=-logio[H+]=-logio(5.43×10-5) =4.265 OH- したがって, 純水で希釈したり, 塩酸や水酸化ナトリウム水溶液を少量 加えたりしても pH の変化は小さく, この混合溶液は緩衝液になってい ることがわかる。 Check!! 緩衝液 少量の強酸や強塩基を加えても, その影響を緩和し,水溶液の水素イオン濃度またはplH がはは 一定に保たれる水溶液。弱酸とその塩の混合溶液, 弱塩基とその塩の混合溶液が緩衝液となる。 c[mol/L]の弱酸と '[mol/L]の弱酸の塩からなる緩衝液の [H+] [H+]=SK,(mol/L)

回答

✨ ベストアンサー ✨

緩衝作用に関する問題ですね。
緩衝作用の原理は次の2つです。
①CH₃COO⁻ + H⁺ → CH₃COOH
②CH₃COOH + OH⁻ → CH₃COO⁻ + H₂O
H⁺, OH⁻のどちらも上の反応によって消費されるため、pHはほとんど変わりません。これらの反応は左辺の物質CH₃COO⁻, CH₃COOHが多量に存在するため、右に向かって進行します。このようにH⁺やOH⁻を吸収できる物質が多量にあるので、緩衝作用が起こります。逆に言えば、緩衝液を作るにはそれらの物質が溶液中に多量に存在するようにしなければなりません。
ともかく、CH₃COO⁻が多量に存在するところに、少量のH⁺を加えると、次の反応が右に進行します。
CH₃COO⁻ + H⁺ → CH₃COOH
H⁺が少量であればほぼすべて消費されると思って差し支えありません。
塩酸のH⁺=1.0mol/L×(0.10/1000)L=1.0×10⁻⁴mol
がすべて消費されるので、
CH₃COO⁻ + H⁺ → CH₃COOH
変化量 -1.0×10⁻⁴ : -1.0×10⁻⁴ : +1.0×10⁻⁴ (mol)
となります。
あとは反応前の物質量がわかれば、反応後の物質量が求められ、それによりモル濃度が求められるので、電離定数から水素イオン濃度を求められます。
反応前のCH₃COO⁻の物質量ですが、
CH₃COONa → CH₃COO⁻ + Na⁺
すべて電離するので、溶かした酢酸ナトリウムの物質量と等しく、5.0×10⁻³molです。
CH₃COOHについては、
CH₃COOH → CH₃COO⁻ + H⁺
と少量電離するはずでしたが、先程のCH₃COO⁻が多量にあるせいでほとんど電離しません。よって、酢酸の物質量と等しく、
0.10[mol/L]×(100/1000)[L]=1.0×10⁻²[mol]
となります。よって、
反応後の物質量は、
CH₃COO⁻:5.0×10⁻³mol-1.0×10⁻⁴mol=4.9×10⁻³mol
CH₃COOH:1.0×10⁻²mol+1.0×10⁻⁴mol=10.1×10⁻³mol
となります。

tofu

なるほど!ありがとうございます😊🙏🏻ここの単元は難しく感じます😶

難しいですよね。電離定数の使い方がなかなかつかみにくいところです。あといきなり出てくる近似も気持ち的に受け入れがたいものですね。
それはともかく、大事なのは化学反応式と物質量変化の関係をおさえることです。それは必ず書いて考えるようにしましょう。↓こんな感じのやつ。
   CH₃COO⁻ + H⁺ → CH₃COOH
前)  1.2mol 0.2mol 0mol
変化量) -0.2mol -0.2mol +0.2mol
後)  1.0mol 0mol  0.2mol

tofu

はい!✋🏻

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