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問題1
動物と植物の細胞を調べるために、実験を行った。まず, ニワトリの肝臓と
オオカナダモの葉を用意し,それぞれを別々の容器にいれてすりつぶして細胞
破砕液をつくった。次にそれぞれの細胞破砕液を遠心機にかけて, 遠心力を段
階的に大きくしていき(いくつか実験を行った),いろいろな細胞小器官など
を沈殿させて分離を行った。遠心機では, 大きな遠心力を作用させればさせる
ほど、大きさや審度の小さい細胞小器官などが分離されて遠沈物として得られ
る。
問1
ニワトリの肝臓とオオカナダモの葉は,どちらも同じ種類の細胞である。一方,イシクラゲ
や大腸菌は別の種類の細胞である。それぞれの細胞の名前を答えなさい。
実験では,各細胞破砕液に,最初に小さい遠心力をかけたところ, ニワトリの肝臓とオオカ
ナダモの葉のそれぞれの細胞破砕液から,同じ遠沈物と,一方のみで得られた遠沈物があった。
核はどちらの細胞破砕液からも得られた遠沈物だった。それでは一方のみで得られた遠沈物は
何か答えなさい。また,それがどちらの細胞破砕液由来か答えなさい。
間2
間3
細胞破砕液に小さい遠心力をかけた実験で得られた上澄みを取り出し,さらに中くらいの遠
心力をかけたところ,オオカナダモの葉からのみ,細胞小器官が得られた。この細胞小器官は
光合成の場となっているものであった。この細胞小器官を答えなさい。
光合成では,光エネルギーを吸収して,それを化学エネルギーに変換し,その化学エネルギー
を用いて二酸化炭素などから炭水化物を合成している。光合成の過程で合成される化学エネル
ギーの受け渡し物質を答えなさい。また,光合成で合成される炭水化物のうち一つの物質名を
答えなさい。
光合成の過程で酸素が放出されるが,その酸素は何に由来しているか答えなさい。
問3で説明した実験後に, 実験で得られた上澄みをさらに取り出し,問3の実験よりも大き
問4
問5
問6
い遠心力をかけたところ,ニワトリの肝臓とオオカナダモの葉のそれぞれから,同じ細胞小器
官が得られた。この細胞小器官は呼吸の場となっていた。 この細胞小器官を答えなさい。
問3と問6の正解である細胞小器官は、どちらもある生物が他の生物の細胞内に入り込んで
生じたと考えられていて、 そのような考えを細胞内共生説という。 なぜ細胞内共生説が支持さ
れているのか、箇条書きで理由を2つ答えなさい。
問7