32. 〈ゴムひもに取りつけられた物体の運動〉
水平な台の上に質量mの物体Aを置き,
図のように自然の長さのゴムひもBを取り
つけた。 ゴムひもの右の端を持って水平方向
にゆっくりと引くと,ゴムひもが自然の長さ
からαだけ伸びたときに物体が動き始めた。
その瞬間にゴムひもを引くのをやめたところ,
物体ははじめの位置からだけ移動して止まった。 台と物体の間の静止摩擦係数をμ, 動摩
擦係数をμ',ゴムひもが自然の長さからy伸びたときの弾性力は,kを比例定数としてky
とする。 重力加速度の大きさをg とする。 また, μμ' とする。
(1) 物体が動き始めたときのゴムひもの伸びα とμの関係を示せ。
(2) ゴムひもが1+αの長さに伸びたときにゴムひもに蓄えられている弾性エネルギーを求
めよ。
(3) 物体が止まるまでに摩擦力がした仕事を求めよ。
(4) 物体が止まったとき, ゴムひもがたるんでいたとする。 μとμ'の間にはどのような関係
があるか, a b を含まない不等式で示せ。
(5) 物体が止まったとき, ゴムひもが自然の長さよりも伸びていたとする。 このとき ゴムひ
もにはエネルギーが蓄えられていることに注意して、移動距離6をm,g, k, μ, μ'′ を使
って表せ。
〔学習院大〕
A
m
x = 0
B
金沢大」
x=l