22 慣性力
0000000
水平な床に傾角0の斜面をもつ
質量Mの三角柱Qを置き, 斜面上に
質量m の小物体Pをのせて静かに放
すと,両者は動き出した。 摩擦はど
こにもなく、重力加速度をgとする。
PがQから受ける垂直抗力の大きさ
Nを求めてみよう。まず, Qの加速度の大きさを Aとすると, Qの運
動方程式は,Nを用いて (1)」と表される。そして, この後は次の
2つの方法I,Iが考えられる。
I. 慣性力を用いて考える。Pについて成り立つ式 (2) をつくり,
(1)と連立させることにより Nを求めると, N=(3))]
mり 01
となる。さら
にはQが床から受ける垂直抗力の大きさRもR-と(4) とm, M.
6,gで表される。
I. 静止系で考える。Pの加速度の水平成分を am, 鉛直成分を ay と
して(図のx,y の向きを正とする), 各方向でのPの運動方程式を
つくると, Nを用いて 【 (5)と (6)|
数が,N, A, a, Cy と4つあるので, (1), (5), (6)では解けない。 そこ
で、PがQの斜面に沿って滑ることに着目して, A, an, Cy, 0 の間の
となる。この場合, 未知
関係式 をつくる。こうして連立方程式が解けることになる。
(法政大+筑波大+大阪大)