空欄部の下の語をよく検討して、活用形を決定する。
「なり」は助動詞ではなく、四段活用の動詞。「~ずなり」の形は覚えてし
まった方がよい。「~なくなる」と訳す。動詞に連なるのは連用形。動詞
の上なので「ざり」ではなく「ず」を用いる。
次の例文の空欄に、助動詞「ず」を適当な形に活用させて入れよ。
船の人も見え|
なりぬ。
船に乗っている人も見えなくなってしまった。
隅田川なら
|ば、名に負ふ都島も見えざりけり。
e
ここは隅田川ではないので、有名な都鳥も姿が見えなかった。
O「ば」は未然形か巳然形につくが、未然形を入れた場合の意味は「隅田川
はないならば~見えなかった」となる。それでは文意が通らないので
っ然形。「ば」は助詞なので「ざれ」ではなく「ね」を用いる。
○ 時知ら
|山は富士の嶺いつとてか鹿子まだらに雪の降るらむ
時節を知らない山は富士山であるよ。今をいつだと思ってまだらに雪が降っている
だろうか。
リリ
て