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古典の常識(2)
<ポイント2>
(「徒然草」第一1三八段)
☆宮中で行われた「行事」=「年 中 行事」
平安時代は「暦」に従って、宮中の内外でさまさまな行事が催
された。ここでは古文によく出てくる、宮中での「行事」を中心
に学習しよう。いずれも大切な行事なので、古語辞典や国語便
覧を活用して、その読み方とともに、どのような行事であった
(注)「御簾なる」 御簾にかけてある。
「はべり」→「~です」「~ま
す」にあたる丁寧な言いかた。「よき人」→身分教養のある人。
「さるべきにやと」→そんなふうにするものだろうかと。
|線部「祭り」とは何祭りを言うのか。また、それは何月に
催される祭りか。年中行事にのっとって答えよ
(日校の
間二 |線部の「御簾」とはどのようなものか。古語辞典を使って調
べ、簡潔に記せ。
(御豚紙の緊
かを記憶したい。
(*印は有名寺社の祭礼を示す)
(4 月に催される)
祭り)
あおうまー
|m
四方拝(元日)叙位·白馬の節会
11m
祈年 祭·*初午の日.·*初申の日
置の専故語
マ
コ4 らえ
11|E
曲水の宴·上巳の献
ミマ4
更衣,瀧仏会·*賀茂の祭り(葵 祭り)
川
|線部「色」の訳語として適当なものを、次の中から一つ選
マリ
端午の節供
* 祇聞,祭
柑換の節一
五月
び、記号で答えよ
六月
イ 様子
ゥ 情趣
H
顔色
* 恋愛
七月
へ
こ -トはうコ4やえ
八月
*石清水放 生会
|線部「覚えはべりしを」に対応する主語はなにか。記せ。
かんなめきい
九月
重陽の節供·神嘗祭
)部· では、それぞれある語句が省略されている。省
略された語句を記せ。ただし、@部には文中の名詞一語、@部に
は「係り結び」の「結び」にあたる決まり文句が入る。
十田
更衣·残菊の宴
問五
こさ和こ
とよのあかりのせち え
+1ロ→
新嘗祭,豊 明 節会
4でそ4イう
十二月→ 御仏名·追僅(三十1日)
[着眼点]
問-「年中行事」には多くの「祭り」がある。混乱しやすい ので、そ
れぞれの特徴をしっかりとつかみたい。
練 習 問 題
0次の文を読んであとの問いに答えよ。
Q +
「祭り過ぎぬれば後の葵不用なり。」とてある人の、御簾なる(@
)をみな取らせられはべりしが、色もなく 覚えはべりしを、よき人
のしたまふ事なれば、さるべきにや[ @ ]と思ひしかど、
問三「色」は同音異義語であり、かつ、語自体の意味も深い。
問四省略の語句を問われたら、文脈をたどるか決まり文句で解決。