※好きな作品を選び、覚えて暗唱すること ※覚えた作品が多ければ点数アップ
『古今和歌集』「仮名序」紀貫之 180
やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。
しげ
世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふことを、見るもの聞くもの
シるや
につけて、言ひ出せるなり。花に鳴く 驚 、水に住む 蛙 の声を聞けば、生きとし
あめつち
生けるもの、いづれか歌を詠まざりける。カをも入れずして、天地を動かし、目に
おにかみ
をとこをんな
たけ
もののふ
なぐさ
見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、 男女 の仲をも和らげ、猛き武人の心をも 慰む
るは、歌なり。