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*古典探究二三 古典講読三・四
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二年(
Cea
次の文章を読んで、後の問いに答えよ。
親
昔、惟喬親王と申す親王おはしましけり。山崎のあなたに、水無瀬といふ所に宮ありけり。年ごとの桜の花ざかりには、
その宮へなむおはしましける。その時、右の馬の頭なりける人を、常にゐておはしましけり。時世経て久しくなりにければ、
その人の名忘れにけり。狩りはねむごろにもせて、酒をのみ飲みつつ、やまと歌にかかれりけり。いま狩りする交野の渚
の家、その院の桜ことにおもしろし。その木のもとにおりゐて、枝を折りてかざしに挿して、上中下みな歌詠みけり。馬の頭
なりける人の詠める。
Ⅰ世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
意味る
STATO
なむ詠みたりける。また人の歌、
I散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世に何か久しかるべき
とて、その木のもとは立ちて帰るに、日暮れになりぬ。
『御供なる人、酒を持たせて野より出で来たり。この酒を飲みむとて、よき所を求めゆくに、天の河といふ所に至りぬ。親
王に馬の頭、大御酒参る。親王ののたまひける、「交野を狩りて、天の河のほとりに至るを題にて、歌詠みて杯はさせ。」と
のたまうければ、かの馬の頭詠みて奉りける。
牧境・和歌の「さり葉
皿狩り暮らしたなばたつめに宿からむ天の河原に我は来にけり
親王、歌を返す返す誦じ給うて、返しえし給はず。 紀有常御供に仕うまつれり。それが返し、
W 一年にひとたび来ます君待てば宿かす人もあら。 しとぞ思ふ
強煮
帰りて宮に入らせ給ひぬ。夜ふくるまで酒飲み物語して、あるじの親王、酔ひて入り給ひなむとす。 十一日の月も隠れなむ
とすれば、かの馬の頭の詠める。
V 飽かなくにまだきも月の隠るるか山の端逃げて入れずもあらなむ
親王にかはり奉りて、紀有常、
終願望
M おしなべて峰も平らになりななむ山の端なくは月も入らじを
問 波線部a「親王」
「御供」 c「端」の漢字の読みを現代仮名遣いで答えよ。
問 口i〜≡≡の「なむ」の文法的説明として適切なものを次から選び、記号で答えよ。
ア 係助詞の「なむ」
イ 終助詞の「なむ」
ウ強意の助動詞「ぬ」 未然形+推量・意志
おおんとも
61E7
HEY!
姉 1424
66-4
TO
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終上杉