問2 次の図の力とキは, モンスーンアジアとラテンアメリカの1月と7月の
いずれかの土砂災害発生地点を示したものである。 マキさんとチナツさん
が図をもとに話し合った下の会話文中の下線部 ①~④のうちから,誤りを
含むものを一つ選べ。
[21・B第2日程〕
カ
キ
*Süpe
Mar
統計年次は2005~2014年。 Froude and Petley (2018) により作成。
マキ
土砂災害発生地点
★
会頭を通し
て発生時期から気候の特徴を考える。
モンスーンアジア:カの時期は、ロシア
東部のシベリアに発達するシベリア高
気圧の影響を受けて, モンスーンが東
アジア・南アジア方面に吹く。
キの時期は、インド洋方面から大陸に
向けてモンスーンが東アジア・東南ア
ジア・南アジア方面に吹く。 日本列島
はモンスーンの影響を受けるが, 大陸
や島嶼部と方角が異なることに注意す
る。
ラテンアメリカ : アマゾン川流域は,赤
道直下にあたる。 熱帯収束帯(赤道低
圧帯)は7月に北半球側, 1月に南
半球側に移動する。 ラテンアメリカ地
域は北半球 南半球両側にかかるため,
季節が逆になることに注意する。
マギ「アジアでは,力の時期に土砂災害が少ないようだね。 南アジアに ① 北西から季節風 (モンスーン)が
吹き寄せて、乾季になる時期だね」
チナツ
「ペルー付近は,カの時期に土砂災害が多発する傾向にあるよ。キの時期よりも熱帯収束帯(赤道低
圧帯)が南に位置して, 降水量が増える時期だね」
「キの時期は,日本で土砂災害が多発しているね。この時期の日本は,
風の影響を受けているね」
チナツ 「中央アメリカでキの時期に土砂災害が多いのは, 熱帯低気圧の襲来も影響しているようだよ」
③ 海上から吹く暖かく湿った