いまダかつテずンバアラ
で合否が決まる。
してもよい。
9 『仮定』・『二重否定』の公式
- 「ズンバ」と「クンバ」でルンバを踊れ
「平家にあらずんば人にあらず」という言葉は知っているだろう。「平家でなければ人間ではない」
という意味であり、平家一門のおごりを示す言葉として有名だ。ところで、ポイントは平家ではな
くて、この「〜でなければ」にあたる「~ずんば」こそが漢文特有の読みであり、また受験を制す
る漢字以外の読み〝いがよみ〟なのだ。
あらズンバ
ニあらズ
はじめの「平家にあらずんば人にあらず」を漢文で書くと「非」「平家「非人」 となり、「あらず
んば…(でなければ・・・)」が「仮定」であるが、この「あらずんば」の「ずんば」、および「なくん
ば」の「くんば」、この二つが読めればもう正解はバッチリだ。『二重否定』(…でないことはない)
の「未嘗不 ~」(まだ~ないことはない)でも、「ずんば」という読みを知っているかどうか
便利な話だが、訓読の選択肢問題で、「ずんば」 「くんば」を含む選択肢があれば、それを正解に
例をあげる。国学院大文学部の入試で、「非哲者安可識之矣」の書き下し文として、最も適当なも
のを、次の選択肢の中から一つ選ぶ問題があった。
(P.14に続く)