9185. <硫化物の溶解度積〉
H2S は二価の弱酸であり, 水溶液中では 二段階で電離する。 一段目の電離定数K」 は,
1.0×10-mol/L,二段目の電離定数K2 は, 1.0×10-14 mol/L である。 また, 一段目と
二段目を合わせた反応の電離定数Kは, K = (A) (mol/L) と求まる。
陽イオンを含む水溶液に H2Sを通じるとH2Sの濃度は0.10mol/L になる。 ここで 水
溶液の水素イオン濃度[H+] が1.0mol/Lであれば, 硫化物イオン濃度 [S2-] は (B)
mol/L と求まる。
銅(II)イオン Cu²+ と亜鉛イオン Zn²+ の濃度がそれぞれ 0.10mol/Lであれば、 沈殿
を生じないと仮定するとモル濃度の積は [Cu²+][S²-]=[Zn²+][S²-]=(C) (mol/L)^
と求まる。 硫化銅(ⅡI) CuSの溶解度積は 6.5×10-30 (mol/L) であるため, CuS の沈
殿は(生じる・生じない)。 また, 硫化亜鉛ZnS の溶解度積は 2.2×10-18 (mol/L)2 で