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109 〈反応速度と化学平衡>
気体AとBを密閉した容積一定の容器に入れ, 温度を一定に保つと, 気体Cが生活
し、やがて平衡に到達した。 この反応は ① 式で示される。 [HS-84
A+B 2C ...... ①
01702 ...
313001
この反応の反応開始直後の速度(初速度という)を次のようにして調べた。
IAの濃度 [A] を一定にして, Bの濃度[B] をいろいろ変え, Cの生成の初速度
への影響を調べたところ,Vは [B]の1乗に比例した。
I同様に,[B]を一定にして[A] を変えたところ,Vは[A] の1乗に比例した。
一方,CがAとBに分解する反応の初速度V.はCの濃度 [C] の2乗に比例した
Ⅳ 温度T1,T2(Ti < T2) における実験結果を次表に示した。
V = 1.00 × 10-2 平学
温度
初めの濃度 (mol/L)
1分間あたりのCの生成 (分解) の初速度
(mol/L分)
T1
[A] = 1.00 [B] = 2.00
実験 1
T2
[A] = 1.00 [B] = 2.00
Ti
[C] = 5.00
実験 2
T2
[C] = 5.00
× 10-2
V = 8.00 x 1
Vr = 2.00 x 10-3
Vr = 4.00 × 10-2
(1) 2Lの容器に気体A, B をそれぞれ1 molずつ入れ、 ①式に対する平衡定数K
64となる温度に保った。
人
平衡に到達したとき容器内に何molのCが生成しているか。 小数第1位まで求
(2)温度T」で,[A] = [B] = 0.50 mol/Lのときの初速度Vの値を表にならって記せ。
(3)温度Tにおける式①の平衡定数を,上表の結果を用いて小数第1位まで求めよ
(4)温度T2における式①の平衡定数を,上表の結果を用いて小数第1位まで求めよ
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①式に関する次の記述のうち,正しいものをすべて選びその記号を記せ。
(a) 平衡は高温になるほど右方向へ移動する。
(b) 右方向への反応は発熱反応である。
(c)右方向への反応の触媒は、左方向への反応の触媒にもなる。
(d) 正反応の活性化エネルギーは,逆反応の活性化エネルギーよりも大きい。
(e) 反応を起こすのに必要なエネルギーをもつ分子の数は,絶対温度に比例して増
大する。
(f) 平衡定数Kが64となる温度は, Tよりも低温である。
(g) 平衡は高圧になるほど右方向へ移動する。