60
(1)200mg/100mL
(2)350mg/分
(3)5000mg/100mL
解説 (1) グラフから,尿中にグルコースが排出され始めるときの横軸の値を読み取る。
の差が最大のところを読み取ればよい。 血糖濃度が 450mg/mL以上であれば,グル
コース排出速度の差は常に同じ値であるので、読み取りやすい値を選べばよい。例え
(2) グルコース再吸収速度の最大値は,原尿のグラフと尿のグラフのグルコース排出速度
中前(ば、血糖濃度800mg/100mLのとき,原尿中には800mg/分の速度で排出され, 尿
中には450mg/分の速度で排出されているので, 再吸収速度の最大値は
800mg/分 - 450mg/分=350mg/分である。
(3)血糖濃度が 450 mg/100mL のとき,尿中にグルコースは100mg/分の速度で排出さ
れている。1時間で尿中に排出されるグルコースは100mg/分×60分。これが
120mLの尿に溶けているので,尿 100mL中に含まれるグルコースは,
100mg/分 × 60分 × (100mL / 120mL) = 5000mg
よって,尿中のグルコース濃度は5000mg/100mLである。
(4) キラ
60 グルコースの再吸収
通常, グルコー
スは腎臓の細尿管で再吸収されるため,尿中に
排出されることはない。 しかし, 血糖濃度があ
ある値以上になると, 再吸収が間に合わず, グル
コースが尿中に排出される。 この現象について
調べるために健康な人にグルコースの静脈注
800
■原尿
700
600
ス 500
射を行い,血糖値を変化させた後, 原尿および mg
尿中へのグルコース排出速度の関係を調べた。
(1) 血糖濃度が何mg/100mL以上になると尿
中にグルコースが検出されるか。
(2)グルコース再吸収速度の最大値 (mg/分)を
求めよ。
400
300
200
分 100
0
100 200 300 400 500 600 700 800
血糖濃度(mg/100mL)
尿
(3) 血糖濃度が450mg/100mLのとき1時間に120mLの尿が生成された。このとき
の尿中のグルコース濃度 (mg/100mL) を求めよ。
[19 東邦大 改]
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