作図 論述 計算
350. 分子進化■次の文章を読み、 下の各問いに答えよ。
昔,有性生殖を行う2倍体の植物種Aが,同種の他の集団と地理的に隔離された絶海の
孤島に生育していた。
これら4種は、
長い年月を経てこの島ではA種からB種、C種,D種が生じた。
どの組み合わせにおいても生殖的隔離が確立していた。
ある研究者がA種から派生したB種、C種, D種の系統関係を調べるため, 葉緑体DNA
のある遺伝子の塩基配列を比較し
たところ, 表に示されるように6
か所の塩基(サイト)で変異がみら
れた。さらにこの研究者は,島
内のすべてのA種個体について,
核DNA のある遺伝子を調べたと
ころ、2種類の対立遺伝子がみつ
かった。 その変異はコドンの3番
目にあり, どちらも同じアミノ
酸に対応していた。
下線部①のように単一の系統から,さまざまな環境に進出し, 多様化することを何
と呼ぶか。
2.
間 下線部②にみられるように, 生殖的隔離があるかないかを判断基準とした種を生物
学的種という。 生物学的種の概念をあてはめることが難しい生物が存在する理由を, 生
物の例を1つあげて100字以内で答えよ。
3.表のDNAの塩基配列の差異から、4種の分子系統樹を最節約法により描け。 なお、
A種を外群として用い, 系統樹上のどの部分でどのサイトに塩基の置換が起こったか記
入せよ。
種
表 4種の葉緑体DNA のある遺伝子の
変異がみられたサイト
サイト
A 種
B 種
C種
D 種
1
15. 生物の進化 393
3)
2
A G
GO
A G
A
C
C C
4
G A
C
A
①
A
5
T
C
T
(c)
6
AKT
T
T
一方の対立遺伝子をα, 他方をβとする。 研究者が島内で対立
内での頻度を計