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16 第1編 生物と選伝子
判断
図18.光合歳と
光合成の
概略図
発展問題
図17. 細胞の構造園細胞の顕微鏡観察に関する次の
文章を読み,下の各問いに答えよ。
光学顕微鏡を用いてゾウリムシを観察し,その構
達を調べた。右の図は,そのときに観察された構造
の模式図である。ゾウリムシのほかに、ミドリムシ,
イシクラゲ(シアノバクテリア), オオカナダモ,ヒ
トの赤血球,マウスの肝細胞についても,細胞を構
成する構造の有無を調べ,下の表にその結果をまとめた。構造a~dは,細胞版,細胞壁。
ミトコンドリア, 葉緑体のいずれかの構造を表している。また,+はその構造があること
を、一はその構造がないことを示している。
T
呼吸の
概略図
核
構造a
構造b
構造c
構造d
ソウリムシ
ミドリムシ
(キ
(オ
イシクラゲ
オオカナダモ
ヒトの赤血球
マウスの肝細胞
(カ)
間1.図中のア~エの部分の名称を記せ。
間2.図中のァ~ウの部位の役割を説明した文はどれか。下のa~eのなかからそれぞれ
1つずつ選べ。
a.水や老廃物を排出する。
c.個体の栄養に関与する。
e.生殖に関与する。
間3.真核細胞の構造について述べた文として, 最も適当なものを下のa~fのなかから
間1
b.食物を摂取する。
d.食物の消化·吸収に関与する。
問
1つ選べ。
細胞質は,細胞を構成するすべての構造を指す。
b.細胞質は,核と細胞膜を除くすべての構造を指す。
c.細胞質は,核とその他の細胞小器官を指す。
d.細胞質基質は, 細胞膜以外のすべての構造を指す。
e.細胞質基質は,核以外と細胞膜を指す。
f.細胞質基質は, 細胞小器官の間を満たす部分を指す。
間4,構造a~dの名称をそれぞれ答えよ。
間5.表中の (オ)~(キ)に+またはーを記入せよ。
Eント
間4.5.イシクラゲは原核細胞, 他はすべて真核細胞である。
a
(名古屋学芸大改題)
17. 細胞 の構造o0 000
問1.アー食抱 イー細胞口 ゥー収縮胞 エー繊毛
問2.アーdイーb ウーa
問4.a-ミトコンドリア b一細胞膜
間5.)- (カ)+ (キ)-
解答
間3.f
c一葉緑体 d一細胞壁
解法のポイント」
間1,2.ゾウリムシは真核細胞の単細胞生物であり,さまざまな細胞小器官をも
つ。核は2つあり, 細胞の活動に関与する大核と生殖に関与する小核がある。 繊
毛はからだを移動させる働きをもつ。
問3.真核細胞は, 核と細胞質からなり, 植物細胞などは, さらに細胞壁をもつ。
細胞膜は細胞質の一部であり, 細胞質の最外層である。 細胞質には細胞小器官と
細胞小器官の間を満たす細胞質基質がある。 よって、 a~eは誤りである。
44.核は,具核細胞には原則として存在するが, 原核細胞には存在しない。 (ただ
し,哨乳類の赤血球には存在しない。)
細胞膜はすべての細胞に存在し, 細胞の内部と外部の物質のやりとりを行う。
よって、構造bは細胞膜である。
細胞壁は,動物細胞には存在しない。 よって, 構造dは細胞壁である。
葉緑体は,光合成をする植物細胞やミドリムシに存在するが, 原核細胞のイシ
クラゲには存在しない。 よって, 構造cは葉緑体である。
ミトコンドリアは, 真核細胞のほぼすべてに存在する (晴乳類の赤血球には存
在しない。)。よって, 構造aはミトコンドリアである。
問5.イシクラゲは原核生物なので, 葉緑体やミトコンドリアは存在しない。 よっ
て, ( オ )はーである。
オオカナダモは, 花の咲く種子植物であり, 葉緑体をもつ。 よって, ( カ )
は+である。
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