59. 体液の濃度調節●体液の濃度調節に関する次の各問いに答えよ。
問1. 魚類の体液の濃度調節に関する次の文中の空欄に適する語を答えよ。
海産硬骨魚類では、体液の濃度が海水よりも ( 1 )く, 絶えず体内の水が失われる。
このため、海水を飲んで水を腸から吸収するとともに、余分な塩分を ( 2 ) から排出
する。また,腎臓からは(3) 濃度の尿を( 4 ) 量排出する。一方,淡水産硬骨魚
類では,体液の濃度が淡水より($)く,水が絶えず体内に浸入する。また、体内の
塩分が拡散によって失われるので,海産硬骨魚類とは逆の濃度調節を行っている。
問2. さまざまな生物の体液の濃度は, それぞれの体液と蒸留水との間に生じる浸透圧を
求めることによって比較することができる。 下図のA~E は, 海産無脊椎動物, 海産軟
骨魚類,海産硬骨魚類、両生類、哺乳類の
体液の浸透圧(相対値) を示したものである。 体 3.5
A~Eのうち, ① 海産軟骨魚類, ②哺乳類
に該当するものはどれか。 また,③浸透圧
の調節能力をもたない動物はどれか。 ただ
し.Aの斜線部は, 他のBやDの成体の尿
中に存在する物質のもつ浸透圧を示してい
る。 また, Bの赤血球を観察したところ,
核は存在しなかった。
体液の浸透圧(相対値)
0
-- 海水
A B C D E
動物群
20
淡水
第3章 生物の体内環境