電気分解をイオンで考える
15ページの実験2で行った塩化銅水溶液の電気分解を,
イオンの動きで考えてみよう。
のイオンになる。
塩化銅は水にとけると, +の電気を帯びた銅イオンと,
ーの電気を帯びた塩化物イオンに電離する。
2イオンが原子や分子になる。
電圧を加えると,陰極付近の銅イオンは, 陰極から電子
を2個受けとって銅原子となり,陰極の表面に付着する。
プラス
マイナス
いんきょく
Cu°*
2+
(陰極)
2e
Cu
銅イオン
電子2個
銅原子
ようきょく
陽極の表面では, 陽極付近の塩化物イオンが, 陽極で電
子を1個失って塩素原子となる。塩素原子は, 2個ずつ結
びついて塩素の分子となり,気体(塩素) となって空気中
に出ていく。
Cl。
塩素分子
2e
2CI
塩化物イオン2個
(陽極)
電子2個
このように,電気分解のしくみは,イオンと電極との間
で起こる電子の受けわたしによって説明することができる。