戦後の中国
1945年、日本の敗戦とともに,
しょうかいせき
中国では国民党の蒋介石と共産
もうたくとう
そうじゅう
党の毛沢東が双十協定を結んで,新たな国家建設を
かいさい
めざす政治協商会議の開催に合意した。 しかし翌
46年には全面的な国共内戦が始まり, 49年、つい
しゅうおんらい
に共産党の毛沢東を中央人民政府主席,周恩来を首
しょう
ちゅうか
相とする中華人民共和国の建国で終結した。 これに
じんえい
よって,社会主義陣営に新たな大国が加わった。中
そうえんじょ
華人民共和国は,中ソ友好同盟相互援助条約を結ん
ていけい
でソ連と提携し,工業化の技術指導を目的として人
材交流も活発化した。 一方, 蒋介石の国民党政府は
タイワン
きょてん
台湾に中華民国の拠点をおき, アメリカと提携して
はんこう
大陸反攻をめざしたため、中国は分断された。
中華人民共和国は、毛沢東の指導のもと、食料と
だいやくしん
鉄鋼の増産をめざして大躍進運動を進めたが失敗に
しょうとつ
終わった。 1960年代に入ると, ソ連との間に衝突
ふんそう
こりつ
を起こし, インドとも国境紛争が発生して孤立した
ため, 70年代にアメリカに接近していった。
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