157. 混合物の中和炭酸カルシウムを強熱すると, 一部が二酸化炭素と酸化カルシウム
に分解した。その後,以下の実験を行い, 炭酸カルシウムの分解割合を調べた。
炭酸カルシウムの加熱後に残った固体 2.06g に 0.40mol/Lの塩酸200mL を加えた
ところ, 固体は気体を発生しながら完全に溶解した。 得られた溶液を水でうすめて正確
に 250mLの溶液を調製した。 この希釈溶液の25.0mL を0.10mol/Lの水酸化ナトリ
ウム水溶液で滴定したところ, 中和には水酸化ナトリウム水溶液が30.0mL必要であっ
た。 次の各問いに答えよ。 ただし, (2)~(4) については有効数字2桁とする。
(1) 炭酸カルシウムおよび酸化カルシウムと塩酸との反応を化学反応式で示せ。
(2) 下線部で調製した溶液中の塩化水素の濃度は何mol/Lか。
(3) 固体試料 2.06gを溶解するのに消費された塩化水素は何mol か。
(4) 炭酸カルシウムのうち加熱によって分解した割合 [%] を求めよ。
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