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図のように長さの糸に結ばれた質
2
量mの小球Aが水平面から高さしの
位置にあり、点〇の真下の水平面上には質
量mの小球が静止している。小球Aを
初速度0で静かにはなし 小球Bと衝突さ
せる。重力加速度の大きさを」とする。
(1) AとBが完全弾性衝突をするとき,衝
突直後のAとBの速さを求めよ。
着目!「完全弾性衝突」とは,は
ねかえり係数が1の場合です (e=1)
(図5-13)。10で当たって、10ではね
かえってくるということです。
一方、「完全非弾性衝突」は、はね
かえり係数が0という意味です(e=
図5-14) つまり はねかえって
こないということですね。 物体が壁に
当たって、くっついて離れない状況を
イメージしてください。 では解いてみ
ましょう。
A (m)
(2) AとBが完全非弾性衝突をするとき, AとBは一体となって振り
子運動をする。AとBは水平面からどれだけの高さまで上がるか。
(3)(2)の場合に,衝突によって失われた力学的エネルギーはいくらか。
橋元流で。
解く!
完全弾性衝突とは
はねかえり係数=1
10
10
15-12
完全非弾性衝突とは
はねかえり係数= 0
ベチャ!
図5-13
END
準備 小球Aは
円運動をしながら落ち, 最
下点で小球Bに当たりま
す。 そのときの速さを求めましょう。
円運動の解きかたについては,第7講
で詳しくやりますので、いまは力学的エネルギー保存則が使えるというこ
とだけ知っておいてください。
【P.136】 END
図5-1-