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基本例題48 弦の振数
おんさに糸の一端をつけ,滑車にかけて他端におもり
をつるして、おんさを振動させたところ,PQ間に2個
の腹をもつ定常波ができた。このときのPQの長さを
1.0m、弦を伝わる波の速さを 4.0×10°m/s として,次の
各問に答えよ。
(1) おんさの振動数fを求めよ。
(2) PQの長さを1.5mとしたとき, 定常波の波長と腹の数をそれぞれ求めよ。
(3) PQの長さを1.0mにもどし,おもりの質量を4倍にしたところ,腹が1つの定常
波ができた。波の速さを求めよ。
基本問題 369
1.0m
P
Pは振動源であるが、糸にできる定
指針
常波の節とみなすことができる。
(1) 問題図から波長を読み取り, v=FAの関係
(2) f,uともに
不変なので波長
えも変わらない。
1.0m
0.5m
から振動数を求める。
入=1.0m
(2) 振動数fは変わらない。また,弦の張力,線
密度が不変であり、波の速さも変わらない。
(3) 問題文から波長が2.0mとなることがわか
り,ひ=SA を用いて波の速さを求める。
解説
したがって、腹の数は3個となる。
(3) 波長は、1=2.0mである。ひ=fAから、
ひ=(4.0×10)×2.0=8.0×10°m/s
(弦の張力が4倍になると速さは2倍になる)
(1) 問題図から,入=1.0mである。
QPol
Point 弦を伝わる波の速さの値は, 弦の張
ひ=FAを用いて、
4.0×10°=f×1.0
力と線密度に関係する。
f=4.0×10°Hz