基本例題 31 運動エネルギーの変化と仕事の関係
V₁
〔I〕 図1のように,鉛直方向に落下している質量mの小球が図1
地面からの高さんの点を速さで通過した後、地面からの
高さんの点を速さv2 で通過した。 重力加速度の大きさをg
とする。
(1) この間に, 小球にはたらく重力がした仕事はいくらか。
(2) v2 を v1, m, hi, h2, g のうち必要な文字を用いて表せ。
図 2
〔II〕 図2のように, 速さひ で水平面上を等速直線運動
していた質量mの小物体が, 粗い領域上で一定の大
きさFの動摩擦力を受けて減速し 距離Lだけ進ん
だときの速さは”であった。
(3) Lだけ進む間に,小物体にはたらく動摩擦力がした仕事はいくらか。
(4)
v vo, m, F, L のうち必要な文字を用いて表せ。
V
解説
〔I〕 (1) W=Fxより,重力がした仕事= mg(hi-h²)
(2) 1/12m²-12/2mv²w より.
物体にはたらく力がした仕事の総和だけ,物体の運動エネルギーが変化する。 正
の仕事をされれば運動エネルギーは増加し、負の仕事をされれば減少する。
2
2
11/2mv ² ² - 1/2mv ²
-mv₂²
2 mv ² - 12/11
1
2
"mvo
=
よって, v2=√
= √v₁²+2g(h₁-h₂)
〔II〕 (3) W = Fxcos0より, 動摩擦力がした仕事=-FL
(4) 物体には重力と垂直抗力もはたらいているが,
それらの向きは運動方向と垂直なので, した仕
事は0である。
-mv². 1/11
2
=
よって, v=
mg (h₁ - h₂)
2 Wより,
mvo"=-FL+0 + 0
2
Vo
2FL
m
V2
動摩擦力
FC
-Vo
地面
垂直抗力
重