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式]
* 18 高速道路には、渋滞状況が表示されていることがある。
目的地に行く経路が複数ある場合は, 渋滞中を示す表示を
見て経路を決める運転手も少なくない。
太郎さんと花子さんは渋滞中の表示と車の流れについて
仮定をおいて考えてみることにした。
A地点(入口)からB地点 (出口)に向かって北上する高
速道路には,図1のように分岐点A, C, E と合流点 B, D
がある。 ①,②,③は主要道路であり, ④, ⑤, ⑥,⑦は
迂回道路である。ただし, 矢印は車の進行方向を表し, 図1
の経路以外にA地点からB地点に向かう経路はないとす
る。また,各分岐点A, C, E には, それぞれ①と④②
と ⑦ ⑤ ⑥ の渋滞状況が表示される。
表 1
調査日 地点 台数 選択した道路 台数
①
1092
5月10日 A 1183
(4)
91
(2)
882
C 1008
126
248
5月11日
太郎さんと花子さんは、 まず渋滞中の表示がないときに, A, C, E の各分岐点におい
て運転手がどのような選択をしているか調査した。 その結果が表1である。
5月12日
E 496
第5章 場合の数と確率
756
⑥
(次ページに続く。)
B
248
これに対して太郎さんは、運転手の選択について,次のような仮定をおいて確率を
使って考えることにした。
太郎さんの仮定
(i)表1の選択の割合を確率とみなす。
(ii) 分岐点において, 二つの道路のいずれにも渋滞中の表示がない場合、 または
いずれにも渋滞中の表示がある場合, 運転手が道路を選択する確率は (i) でみな
した確率とする。
(ii) 分岐点において, 片方の道路にのみ渋滞中の表示がある場合, 運転手が渋滞
中の表示のある道路を選択する確率は (i) でみなした確率の倍とする。
ここで, (i) の選択の割合を確率とみなすとは,例えばA地点の分岐において④の道
路を選択した割合
91
1
を④の道路を選択する確率とみなすということである。
1183
13
101
N
5
場合の数と確率