基礎問
32 領域(I)
|z-1|>|z-i| をみたす複素数平面上の点zの存在する領域を図示せ
よ.
複素数平面上の点の軌跡は, z=x+yi とおくか、おかないかで、
2通り考えられます. これは条件式が等号であるか不等号であるか
は関係ありません.
(解I) でおくタイプ, (解ⅡI) でおかないタイプを考えてみますが,(解ⅡI)が
できるようにがんばりましょう.
|精講
解答
(解I) (z=x+yi とおくタイプ)
|z−1|>|z-i| = |z−1|²>|z-i|²
ここで, z=x+yi とおくと
左辺=(x-1)+yil2=(x-1)2+y2
右辺=|x+(y-1)i=x2+(y-1)2
..(x-1)2+y²>x2+(y-1)2
1-2x>-2y
y>x
これは,が2点 0, 1+i を結ぶ直線より上側
に存在することを意味する.
よって,点zの存在する領域は右図の斜線部.
ただし, 境界は含まない.
注複素数平面ではなく、 普通の xy平面と考えれば 「y>x」 の表す領
域はわかるはずです.
(解ⅡI)(z=x+yi とおかないタイプ)
P(z), A(1),B(i) とおくと,
|z-1|=AP, |z-il=BP を表すので
|z-1|>|zi| AP > BP
01
21
x