つれづれぐさ
次の古文は「徒然草」の一節である。 これを読んであとの問に答えなさい。
※2
D
ま におはしましし時、万里小路殿、御所なりしに、堀川大納言殿伺候したま
ひし御曹司へ、用ありて参りたりしに、「論語」の四・五・六の巻をくりひろげたまひて、「た
あけ
K
にく
a
だ今、御所にて、「紫の失うばふことを憎む』といふ文を御覧ぜられたきことありて、御本を
御覧すれども、御覧じ出だされぬなり。「なほよく引き見よ』と仰せ言にて求むるなり」と仰
せらるるに「九の巻のそこそこのほどに侍る」と申したりしかば、「あなうれし」とて、もてま
ゐらせたまひき。
したるなり。
4
ね
ス
はべ
かほどのことは、稚児どもも常のことなれど、昔の人は、いささかのことをもいみじく自讚
ほん
『徒然草