81. 〈溶解エンタルピーと中和エンタルピーの測定>
実験 1,2 に関する文を読み, (1)~(5)に答えよ。 ただし, 実験は一定圧力下の断熱容器
内で行われ, すべての水溶液の比熱は4.2J/(g・K), 密度は1.0g/cm とする。なお, (2)
5)は解答を有効数字2桁で記せ。 H=1.0, 16.0, Na=23.0
実験1 固体の水酸化ナトリウム 2.0gを水 48gに加え,
すばやくかき混ぜて、完全に溶解させた。 このときの液温
温度[C]
の変化を測定したところ, 右図のような結果が得られた。
実験2 実験1で調製した水酸化ナトリウム水溶液の温度
が一定になった時点で, 同じ温度の2.0mol/L 塩酸
50mL を混合し, すばやくかき混ぜた。 このとき,混合
水溶液の温度は,塩酸を加える前より 6.7℃上昇した。
(1) 実験1において, 水酸化ナトリウムの溶解が瞬間的に終了し、周囲への熱の放冷が
20
4
6
時間 [min〕
なかったとみなせるときの水溶液の最高温度はA~Cのどれか。
(2)(1)の温度が30℃であったとして,実験1で発生した熱量は何kJか。
(3) 実験1において、 固体の水酸化ナトリウムが水に溶解するときの溶解エンタルピー
は何kJ/molか。
(
(4) 実験2において, 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和反応における中和エンタル
ピーは何kJ/mol か。 for
(5) 実験1と2の結果を用いて, 固体の水酸化ナトリウム 4.0gを2.0mol/Lの塩酸
50mLに溶解したとき発生する熱量 〔kJ〕 を求めよ。
[18 日本女子大 改]