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A 揮発性の液体試料の分子量は, 図1のような装置を用いて下の手順1~5に
よって,気体の状態方程式から求めることができる。ある高校生が, シクロヘキ
サンと未知の試料Xについて, この手順に従って分子量を求める実験を行った。
穴
はく
アルミニウム箔
揮発性の
液体試料
温度計
温水
一ホットプレート
図 -1
手順1:乾燥した丸底フラスコとアルミニウム紹箔を電子てんびんにのせて質量を
はかる。
手順2:少量の液体試料を手順1の丸底フラスコに入れて, 穴をあけたアルミニ
ウム箔を被せ,ビーカーに入れた温水に浸して温水を加熱する。
手順3:液体試料がすべて蒸発したことを確認した後,丸底フラスコ内の温度が
ほぼ一定になったら, その温度を測定し, 丸底フラスコを取り出して,
その後,速やかに放冷する。
手順4:丸底フラスコのまわりの水をよく拭き取り, アルミニウム箔を被せたま
ま電子てんびんで質量をはかる。
手順5:実験に用いた丸底フラスコをよく洗浄した後,丸底フラスコの口まで水
を入れ,その水をメスシリンダーに移して体積をはかる。
問1
シクロヘキサンについて, この実験の結果から分子量を計算したところ,
シクロヘキサンの正しい分子量よりも大きくなってしまった。 どのような原
因が考えられるか。適当なものを, 次の①~⑥のうちから二つ選べ。 ただし,
解答の順序は間わない。
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0手順1で丸底フラスコが十分に乾燥しておらず, まわりに水滴が付着し
ていた。
手順2で丸底フラスコに入れた液体試料の量が少なく, すべて蒸発して
も丸底フラスコ内を満たさなかった。
手順3で温水から取り出した丸底フラスコの放冷が十分でなかった。
手順4で丸底フラスコのまわりについた水が十分に拭き取れていなかっ
た。
⑤ 手順5で丸底フラスコからメスシリンダーに水を移したときに, 水が丸
底フラスコ内に残っていた。
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