-
-
泳動方向→一
4 RNA
5LIIL
電気泳動を行った各試料が含むもの(含む場合は +,含まない場合は - で示す。
3°
互いに相補的な塩基配列の部分
非標識 DNA 断片に関しては,試料が含む非標識DNA 断片をAまたはBで示
す。)を示しており,図4の下側の図は検出された標識 DNA の位置を示している。
なお,この実験の電気泳動では、分子量が大きいものほど移動度は小さくなり、図
3°
4中のバンドの太さは検出された標識 DNA 量を反映している。
5'
相補的な塩基配列の部分どうしが結合し、
部分的に2本鎮となる
3
調節領域
転写開始点
5°
3°
図1
5°
CVVGGC
5-GAACCG… (略)
GGud
3
この領域から
非標識 DNA
断片 Aを調製!断片Bを調製
この領域から
非標識 DNA
遺伝子P
(転写される領域)
4
図2
この領域から標識
DNA 断片を調製
図3
B
調節タンパク質は、 標的となる遺伝子の転写調節配列に結合することでその遺伝子
の転写を調節する。ある真核生物において, 遺伝子Pの転写を調節する調節タンパ
レーン
1
2
3
ク質と遺伝子P の転写調節配列について調べるために、以下の実験1.2を行った。
標識 DNA 断片
核抽出液
非標識 DNA 断片
A
B
実験1
遺伝子Pの転写がはじまる位置(転写開始点)より上流(転写開始点からみて,
転写が進行する側を下流,その反対側を上流という)の転写調節配列を含む領域(調
バンドX→
節領域)と同じ塩基配列をもつ2本鎖 DNA 断片を作製し,これを放射性同位体に
よって標識した。この標識 DNA 断片のみ, または,標識DNA 断片と遺伝子 P
を発現している細胞の核内のタンバク質を含む核抽出液を混合したものをしばらく
静置した。また, 調節領域の上流側と下流側のそれぞれと同じ塩基配列をもつ標識
していない2本鎖 DNA 断片を作製し(これらをそれぞれ, 非標識 DNA 断片 A と
バンドY→
図4
非標識 DNA 断片 Bとする), 標識 DNA 断片と核抽出液を混合して静置する際に,
非標識 DNA 断片 A, または, 非標識 DNA断片Bをそれぞれ多量に添加して静
置した。次ページの図3にこの実験に用いた2本鎖DNA断片の概要を示す。 な
お,図中の
は文A中の
3
を示している。
3
これらの試料を電気泳動によって展開し, 標識 DNAを検出した。図 4の上段は