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DNA 研究の歴史
1 DNA 研究の始まり ()
メンデル(1865年: オーストリア)
エンドウを用いて遺伝の法則を発見。
ミーシャー(1869年: スイス)
膿からヌクレインを抽出。 のちにそれがDNA と判明。
サットン(1903年: アメリカ)
遺伝子が染色体上にあるという 「染色体説」 を提唱。
口1) メンデルは何を用いて遺伝
の実験を行ったか。
口(2) 染色体説は誰が提唱したか。
口(3) 被膜(カプセル)をもつ肺炎
双球菌は,病原性があるか。
ないか。
口(4)病原性をもたない肺炎双球
菌は,S型菌とR型菌のどち
2グリフィスの実験(1928年: イギリス)
肺炎双球菌の形質転換を発見。
の生きたS型菌
(病原性)
らか。
口(5) 非病原性の肺炎双球菌が、
殺菌された病原性の肺炎双球
菌に含まれる物質によって,
病原性の菌に変化する現象を
何というか。
口(6) 肺炎双球菌で(5) の現象を
発見したのは誰か。
口(7) 形質転換を起こす物質が
DNA であることを証明した
こかー開炎双球菌
R型菌●:非病原性
注射
S型菌:病原性
の生きたR型菌
(非病原性)
注射
体内から生きた
S型菌が検出。
の加熱殺菌した
S型菌
「マウスの体内で,生きた
AR型菌がS型菌に変化。
注射
の加熱殺菌した
S型菌+
生きたR型菌
混合して注射
R型菌がS型菌に変わっ
死
たように形質が変化する
現象を形質転換という。
(結論)加熱殺菌したS型菌に含まれていた物質の働きで、
R型蘭がS型菌に形質転換した。
3 エイブリーらの実験(1944年;アメリカ)
形質転換を引き起こす物質が DNAであることを解明。
OS型菌抽出液+タンパク質分解酵素
のは誰か。
口(8) 細菌に感染して増殖するウ
イルスのことを何というか。
](9) (8)の増殖のしくみを解明
S型菌が現れる
R型菌
培養
形質転換が
起こる。
の混ぜる
OS型菌抽出液+DNA分解酵素
R型菌
培養
R型菌のまま
した2人は誰か。
口(10) ファージ(下図)のア, イを
構成する
S
混ぜる
(結論)形質転換を起こす物質はDNAである。
ト頭部
物質をそ
4 ハーシーとチェイスの実験(1952年:アメリカ)
放射性同位体を用いて, パクテリオファージ(ファー
ジ)の増殖のしくみを解明。
れぞれ答
ト尾部 ア
えよ。
イ
構成物質
構成元素
放射性同位体
口(1) DNA にはあり,タンパク
タンパク質
C·H·0·N.S
35S を使用
質にはない構成元素を答えよ。
口(12) ファージの増殖のしくみの
解明に用いられた2つの放射
性同位体は何か。
口13) T2 ファージが特異的に感
染する宿主の細菌は何か。
口(14) 宿主の細菌に感染したT2
ファージは何を菌内に入れるか。
口15) ファージの増殖のしくみの
解明により,遺伝子の本体は
何であることがわかったか。
DNA
C·H·0·N.P
3Pを使用
DNA-
外殻
(タンパク質)。
T2ファージ れ
ODNA を 3°Pで.タンパク質を
35S で標識したファージを
大腸菌に感染させる。
大腸菌の
DNA
頭部
大腸菌
尾部
のファージのDNA(3*P)だけ
が大腸菌内に入る。
ファージの
外殻(5S)
ここ)。
「ファージの
DNA
の菌内から3Pのみ検出。
のファージのDNAが複製される。
(結論)菌体内にDNA のみ入り, 多数の新しいファージがつく
られた。→遺伝子の本体は DNA である。
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