7-3 【復習問題】 CHNO2の構造決定 %
有機化合物 A~E に関する次の文を読んで,以下の問1~5に答えよ。化学反応式中の有
機化合物は構造式を用いて記せ。
AはC7H-NO2 の分子式をもち,かつ,希塩酸にも水酸化ナトリウム水溶液にも溶けないパ
ラニ置換ベンゼン誘導体である。 A を二クロム酸カリウムの硫酸酸性溶液と長時間加熱した
後,反応液を冷やすとBが析出した。 Bは水に溶けにくいが, (a) 炭酸ナトリウム水溶液に発泡
しながら溶けた。
(b)
Bをエタノールに溶かし、その溶液に塩化水素を通じると,中性物質Cが得られた。
0.195gのCを溶液にして適当な触媒とともに密閉容器中で水素により還元した。 この反応で、
Cは標準状態 (0℃, 1.013 × 10 Pa) で約67mLの水素を吸収し,Dに変化した。CDを希塩
(a)
酸に溶かし, 冷やしながら亜硝酸ナトリウムと反応させ、ついで,この溶液をナトリウムフェ
にして
ノキシド溶液に加えると, 有色の化合物Eが生じた。
問1 A~E の構造式を記せ。
問2 下線部(a)の反応を化学反応式で示し, この溶液からBを取り出す最も適当と思われる
方法を,次の(ア)~(オ)の中から選び、その記号を記せ。
(ア) 多量の水を加える。
ただし
(イ) 水酸化ナトリウム水溶液を加える。
(ウ) 二酸化炭素を吹き込む。
式で記せ。
(エ) 塩酸を酸性となるまで加える。
(オ) エタノールを加える。
問3 下線部(b)の反応における塩化水素の役割を記せ。 また, 塩化水素にかわりうる物質の名
称を一つ記せ。
問4 下線部(c)の反応を化学反応式で表し,また,この反応の名称も記せ。
問5 下線部(d)の反応を化学反応式で記せ。