第23講 演習問題
3 次の文の □に入れる整数値を, 必要なら四捨五入し
て求め, 記入しなさい。 なお, 原子量はH=1, 0=16とする。
一般に, 固体の溶解度は,ある温度で溶媒100gに溶かすこ
とのできる最大限の溶質の質量(g) で表される。 ただし,結晶
水を含む化合物が水に溶ける場合には,結晶水を含まない溶質
の質量(g)で表される。
図1に化合物A、BおよびCの無水塩の水への溶解度曲線を
示す。 なお, 水溶液から析出するときには, AおよびCは無水
塩として析出し, Bは五水和物 (B・5H2O) として析出する。
また,Bの式量は180である。
10 20 30 40 50 60 70
温度(℃)
図1 化合物A,B,Cの溶解度曲線
Bの五水和物180gを溶かした50℃の水溶液が320gある。 この水溶液のBの質量パーセン
ト濃度は1% である。 この水溶液を30℃まで冷却すると, Bの五水和物が2g析出
する。
A80g と C20gを溶かした60℃の混合水溶液が200gある。 この水溶液を20℃まで徐々に
冷却するとき, 得られる析出物 (AとCの混合物) に含まれるAの質量パーセントは3%
である。 この冷却過程でAは4℃で析出し始め,Cは5℃で析出し始める。なお,
溶解度は共存する他の溶質の影響を受けないものとする。
B.5H2O
(180+90=270)
溶解度(g/100g水)
200
150
100]
50
A
B
C