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さいろん
給ふ。
設問五
ただし、これは一応の原則であるから、語順によってはこの通りにならぬこともある。しかし、文中に丁寧語が存
在している時には、どこかに丁寧語の解釈を入れておくようにする。
次の傍線部を解釈せよ。またd~gの「候ふ」については謙譲語か丁寧語かも明示せよ。
a 返事も侍らざりければ、また重ねてつかはしける。
b 小坂殿の棟に、いつぞや、縄を引かれたりしかば、かの例思ひ出でられ侍りしに、
(注)「思ひ出でられ」の「られ」は自発として考えよ。
(若宮ハ参内ヲ) 思いそぐめれば、ことわりに悲しう見奉り侍る、
d斎院より御文の候はむには、いかでかいそぎあげ侍らざらむ。
女御更衣あまた候ひ給ひける中に、
からい目を見候ひて。誰にかはうれへ申し侍らむ。
みがうし
すびつ
(後撰集 詞書)
(徒然草 10)
(源氏物語 桐壺)
(枕草子)
(源氏物語 桐壺)
g雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子参りて、炭櫃に火おこして、物語などして集り候ふに、「少
納言よ、香炉峰の雪いかならむ」と仰せらるれば、御格子あげさせて、御簾を高くあげたれば、笑はせ
(枕草子)
(枕草子)
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