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【5分・12点]
〈被子植物の生殖 (2)〉
744 円(税①
同一個体の花粉がめしべの柱頭についても 花粉管が伸長しないなどの原因
成に至らないことがある。 この現象は自家不和合性とよばれ, 形成する種子の遺伝
【7分9点】
ろ、約50%の花粉が受精に関与できなかった。 別の植物Y種では、不和合性を支配
配する対立遺伝子の遺伝子型がSSの個体がつくる花粉を SS の個体につけたとこ
多様性を高める意義があると考えられている。 ある植物X種では、不和合性を支
%の花の遺伝子型がT7
「TT の個体がつくる花粉をT27」 の個体につけたとこ
する対立遺伝子の
パク質が花粉と柱頭で共通すると, 花粉管の伸長が正常に起こらないことがわかって
ろ.種子形成はまったくみられなかった。 なお,これらの対立遺伝子に由来するタン
第4章 生殖と発生
109
のを、次の①~④のうちから一つ選べ。
問1 植物 X種と植物Y種のもつ細胞の遺伝子型に関する記述として最も適当なも
① 植物X種(遺伝子型S,S) のつくる精細胞の遺伝子型がS,なら, この精細胞
と同じ花粉管に含まれる花粉管核の遺伝子型はSである。
② 植物X種(遺伝子型 SS3)のつくる卵細胞の遺伝子型がS2のとき, この卵細
2階と同じ胚のうに含まれる中央細胞の極核の遺伝子型はS2とS, の可能性が50%
ずつである。
③ 植物Y種(遺伝子型 TT2) のつくる花粉には, 遺伝子型が T, のものとT2の
ものが半数ずつある。
④ 植物Y種(遺伝子型 T2T3) のつくる胚のう細胞の遺伝子型は, すべて T2T3
である。
問2 植物 X種のS遺伝子, 植物 Y種のT遺伝子の発現様式の違いに関する記述と
して適当なものを次の①~⑥のうちから二つ選べ。
① X種では, 花粉におけるS遺伝子の発現は,減数分裂以前 (2n段階)に完了
している。
② X種では、花粉におけるS遺伝子の発現は、減数分裂以降(n段階)に行われる。
③ X種では、柱頭におけるS遺伝子の発現は、減数分裂以降(z段階)に行われる。
Y種では、花粉における T遺伝子の発現は,減数分裂以前(2n 段階)に完了
している。
⑤ Y種では、花粉における T遺伝子の発現は,減数分裂以降 (n段階)に行われる。
⑥ Y種では,柱頭における T遺伝子の発現は,減数分裂以降 (n段階)に行われる。
第4章