【思考·表現· 判断】
問9 次の文を読み、あなたは白人の少女とロースクール、どちらの主張を支持するか。
【事例)
シェリルの家は裕福ではなかった。母親に女で一つで育てられた彼女は、働きながら高校、大学を
卒業、その後テキサス州へ引っ越し、テキサス大学ロースクールに出願した。同校は有名校である。
シェリルの成績評価値は3,8、入学試験の得点率も83%と悪くなかったが、 結果は不合格であっ
た。
白人のシェリルは、自分が不合格になったのは不当だと感じた。それは合格したアフリカ系アメリ
カ人(黒人)の中に、成績評価値も入試得点率も彼女より低い者がいたからである。彼女と同等の成
績の黒人などマイノリティ出願者は全員合格していた。 大学はアファーマティブ·アクション(積極
的差別是正措置)を採用しており、マイノリティ出願者を優遇していたのだ。シェリルは裁判所に差
別を受けたと訴えた。
これに対して大学側は、テキサス州の法曹界の人種的·民族的多様性を促進することに使命がある
と反論した。テキサス州の住民の40%がマイノリティであるが、法曹界に占める割合ははるかに低
い。よって大学は新入生の約 15%をマイノリティから選ぶことを目標とした。結果マイノリティの
合格ラインは白人の合格ラインより低く設定された。 大学側は過去のマイノリティの合格者は全員卒
業し、司法試験に合格しており適格であると主張している。
【主張のまとめ)
く大学>
くシェリル>
私より点数が低氏い人が合格してい
るのはおかしい。私は差別を受け
ているわ。
マイノリティを優遇することは社
会の不公平を改正するために必要
なことであり、大学の使命であ
る。
【語句説明)
※アファーマティブ·アクション(積極的差別是正処置)
過去の歴的差別や社会環境により引き起こされている現在の社会的、 経済的、政治的格差は、積
極的に改善する必要性があるので、社会的弱者、マイノリティに優遇措置を与える政策。ポジティ
プ·アクションともいわれる。
あなたはどちらの主張を支持しますか。
白人少女
ロースクール
なぜそう考えたのか、あなたの考えを説明しよう。