〈例題2> (運動方程式)
粗い水平面上に質量 2m の板 Aがあり, その上に質
量mの物体Bがのせてある. 板には軽い糸が結ばれて
いて, 糸は質量の無視できる滑車を経て鉛直に下げら
れ, その下端におもりCがつるされている.
おもりCの質量Mを徐々に増やして, A と水平面,
BとAの間の静止摩擦係数を測定した.ただし, Aと水平面の間の動摩擦係数は0.1で既知であり,
Aと滑車の間で糸は水平であるものとする.
(1)M=0.6mの時, AとBは一体となってすべり始めた. A と水平面の間の静止摩擦係数μA はい
くらか.
(2)M=8mの時, BはAに対してすべり始めた. BとAの間の静止摩擦係数 μB はいくらか.
(3) 糸が物体Bに結ばれているとすれば,BがAに対してすべるのは, Mがmの何倍以上のときか.
ただし,糸はB・滑車の部分で水平であるとする.