動摩擦力のする仕事とエネルギー
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例題21
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質量 m[kg]の物体を傾きの角0の斜面上に置き,斜面に
沿って上向きに初速度 vo[m/s]を与えたところ,物体は斜面
に沿って LIm]だけすべって静止した。物体と斜面との間の
動摩擦係数を求めよ。重力加速度の大きさをg[m/s']とする。
Vo
解答 物体にはたらく力は重力,垂直
抗力,動摩擦力である。動摩擦力が仕
事をするので,動摩擦力のした仕事の
分だけ力学的エネルギーが変化する。
物体と斜面との間の動摩擦係数をμ,
動摩擦力のした仕事をW[J]とすると,
W=- (μ' macosA) × L。
ここで、(力学的エネルギーの変化) = (動摩擦力のした仕事)よ
り,初めの位置を重力による位置エネルギーの基準面とすると,
N
Oセンサー26
摩擦力がはたらくときのよ
うに,力の向きと運動の向
きが逆向きのとき,そのカ
がした仕事は負になる。
10
mg
O
センサー 27
摩擦のある面上での運動で
は,動摩擦力のした仕事の
分だけ,力学的エネルギー
が変化する。つまり, 力学
的エネルギーが保存されな
い。(カ学的エネルギーの
変化)= (非保存力や外力が
した仕事)
1
(らm×0°+mg
mus + mg ×0) =w
2
×Lsine
したがって,=
U-2gLsin6
2gLcos0