F 瞬間の速度
(3)式において, tなをむに限
りなく近づける,つまり Atを
きわめて小さくしていくと,平
x-t 図
X2
均の速度»は時刻ちにおける
5
瞬間の速度 を表すようになる。
instantaneous velocity
; の傾きが
平均の速度
Ax
図7のような, 横軸に時間t,
縦軸に位置xをとったx-t 図を
の傾きが
瞬間の速度
考える。このとき, h~tな間の
P
X1
Ax
14t
平均の速度 v =
は,点P
At
10
t2
時間t
と点Qを結ぶ直線/の傾きで
O図7 x-t図と平均の速度·瞬間の速度
表される。ここで, tなを右に近
づけていくと, この直線は, グラフと点Pで接する直線/ に近づい
ていく。 このような直線を点Pにおける接線という。つまり, ある時
刻における瞬間の速度かは, x-t 図上でその時刻の点に引いた接線の傾
きとして表される。
ふつう速度というときは, 瞬間の速度をさす。
15
N
問7 図は,一直線上を運動する物体の, 位置x と経 *
過時間tの関係をグラフに表したものである
(x-t図)。次の(1)~ (4) に該当するのはどの区
間か。AB, BC, CD, DE の中から選べ。
DE
20
B
(2) 速度が正で一定
(1) 速度が0
(3) しだいに速くなっている
(4) しだいに遅くなっている
mA
0
1
第1章 運動の表し方
11
位置 x