◆データの分析の補足◆
2 元表を利用しよう!
ある高校で,500人の生徒にある数学と国語 (現代文) のテストを行った。
このテストについて,
表 (i) 数学のテスト結果
A:80点以上, A:80点未満
数学
A
((i) 数学で, 80点以上の生徒達をA, 80点未満の生徒達をĀとおき,また,
(i) 国語で, 80点以上の生徒達をB, 80点未満の生徒達をBとおいて,
それぞれの人数を調べて集計すると,次のような表 (i) (ii) の結果が得られた。
ここで,AAを,それぞれ数学が
得意な人達と不得意な人達とし, B
とBもそれぞれ国語が得意な人達
と不得意な人達と分類することにす
ると,表(i) から, 数学が得意な度数
人は全体の20%で, 不得意な人は
80%であることが分かる。 同様に
表 (ii) から, 国語が得意な人は全体
の40%で,不得意な人は60%であ
ることが分かるんだね。
100 400
相対度数 20% 80%
表 (ii) 国語 (現代文)のテスト結果
B:80点以上, B:80点未満
国語
B
B
でも,このように数学と国語のデ
ータを個別に見ている限り, これだ
けで終わってしまうんだけれど,学
校側には,各生徒の数学と国語のデ
度数
200
300
相対度数 40%
60%
ータは共にそろっているので、この2つのデータを併せて,集合論で学んだ
n(A∩B), n(A∩B), n (A∩B), n (A∩B) を,次の表 (ii) や (iv) のような形
数学と国語 数学が得意で 数学が不得意 数学と国語が
が共に得意 国語が不得意で国語が得意
共に不得意な
な人の人数な人の人数
人の人数
で表すことができるんだね。
250
人の人数