応用問題
(1)3個のサイコロを同時に投げるとき,目の数の和が9になる確率を求
めよ.
(2)4人でジャンケンをするとき,1人が勝つ確率,2人が勝つ確率,3
人が勝つ確率, あいこになる確率を求めよ.
精講
「確率」の問題の難しさのほとんどは,実は「場合の数」を求める
難しさです. 自分がいま,どのような基準でものを数えているのか
をきちんと意識して計算していきましょう.
解答
(1)3個のサイコロを A, B, Cと区別して考える.目の出方は
6×6×6=216通り
で,これらは同様に確からしい.
次に和が「9になる」ような目の出方が何通
りあるかを考えよう.
2.
34
3.
まず目の出る 「組合せ」 がどのようなもの
かを調べる.
2
2-
9
5
45
重複するものを数えないように 「右にいくほ
ど数が大きくなる(同じ数でも構わない)」とい
うルールで樹形図をかいていくと、右図のよう
に6通りの組合せが得られる.
34
3- -3-3
さて次に,それぞれの目の組合せについて,それらの目を A,B,Cの3
つのサイコロに割り振る方法が何通りあるかを考えよう.
例えば,(1,2,6)のように、すべてが異なる目であれば,それを A,B,
Cに割り振る方法は3通りとなるし(1,4,4)のように,重複する数が1
組含まれていれば, 1, 4, 4を並べて左から順に A,B,Cに割り振ると考
えて2通りある(「同じものを含む順列」の公式より)。
すべての組合せについて調べると、次ページの図のようになる.
したがって,目の数の和が 9 になるような A,B,Cの目の出方は(和の
去則より)