1 目的
地震波が伝わる様子から、直接見ることができない地球内部の構造を調べる方法を知る。
2 準備するもの
定規、 赤ペン (赤鉛筆)
3 実習
ワークシートの図は2003年7月26日に発生した宮城県北部地震 (震源の深さ12km、 M6.4) の各地
の地震動の記録を、震源からの距離に応じてならべたものである。 この図を使って、 地震波が各地点に
伝わるまでの時間のグラフ ( 走時曲線という)を書きなさい。
走時曲線と地球内部の構造
(1) 各地点の地震動の始まり(矢印)に赤丸をつけ、震源に最も近い地点の記録と遠い地点の記録と
を直線で結びなさい。
(2) (1) の結果から、各地点の記録をつなぐと、どんな形のグラフになるか予想しなさい。
(3) 震源に近い地点から、地震動の始まりを直線で結び、のばし
てみよう (Aとする)。
(4) 震源から遠い地点から、地震動の始まりを直線で結び、 のば
してみよう (Bとする)。
(5)
2つの直線がぶつかる点を境に、 震源側はA、遠い側はBを
赤ペンでなぞってみよう。
(6) Aが震源距離 0 [km] の線 (グラフの左端) とぶつかる点、Bが
震源距離 250[km] の線 (グラフの右端)とぶつかる点の時刻、 A
とBがぶつかる点の震源距離と時刻をそれぞれ読み取り、 グラフ
に記入する。
4 考察
(1) AとBがぶつかる点より震源に近い地域の地震波の速度を求めなさい。
式
図1 直線A、Bの引き方
答:
(2) AとBがぶつかる点より震源から遠い地域の地震波の速度を求めなさい。
式.
答:
(3) (1)(2)から、観測された地震波速度はどのように変化しているか。
_[km/s]
_[km/s]