貫之の家を訪ねる
いとをかしきことは、かくやむごとなくおはします殿の、貫之のぬしが
Jのように高質で
家ばおはしましたりしこそ、なほ和歌はめざましきことなりかしと、おほ
やはり和部はすばらしいものだなあと
えはべりしか。正月一日つけさせ給ふべき魚袋のそこなはれたりければ、
『かうか
C
(師明の)
んにう
つくろはせ給ふほど、まづ真信外の御もとに参らせ給ひて、「かうかうの
JにこにSJAが
能で行
D ~
ことのはべれば、内に遅く参る」のよしを申させ給ひければ、おほきおと。
純にはれ 上します
ど驚かせ給ひて、としごろ持たせ給へりける、取り出でさせ給ひて、「や
NS形形
(傘校を)
でま
がで、あえものにも」とて奉らせ給ふを、ことうるはしく松の枝につけさ
めやかりにしなごい
格式通りに
せ給へり。その御かしこまりのよろこびは、御心のおよばぬにしもおはし
すのほとのようこが気持ちは、
こ目分の歌で表現できないではいらっしゃら
まさざらめど、なほ貫之に召さむ、と思し召して、わたりおはしましたる
ないたろうが
代わりに持ませよう
行v 回と
を、待ちうけ申しけむ面目、いかがおろかなるべきな。
吹く風に氷とけたる池の魚千代まで松のかげにかくれむ
集に書き入れたる、ことわりなりかし
たなあ