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このワークでは、文章中にある情報を手がかりにして、バラバラに並べられた段落
を正しく並べ替える練習や、文章中に隠れている具体・ 抽象、対比の関係を見抜く
練習をします。 また、最後は、筆者の思いを解釈し、それを対比関係にある語を使
って自分なりに説明する応用問題となっています。 これまでに学習したことをフル
活用して、 取り組んでみましょう。
グループワーク
1.順序、具体・抽象、対比に気をつけて文章を読もう
やってみよう! 順序、 具体・抽象、対比をつかむ
次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
①
しゅみ
おくびょうもの
山を趣味とし始めてから30年ほど過ぎた。 大学の登山部になんとなく入部したの
が山に登り始めるきっかけだった。 こんなにも長く山に登る人生になろうとは、 さ
すがに予想もしていなかった。 海外の山に登ることは、臆病者の私には考えられず、
学生の頃も国内の山々を登ることで十分満たされていた。 これからもそれは変わら
ないだろう。 ただ、この5、6年は、 山の楽しみ方が変わってきた。 若い頃は、 よ
年をとるごとに、
わ
り高い山、より険しい山を登ることに喜びを感じていた。
じせい
さんやそう
その山にしか自生しない山野草に心ひかれるようになった。
② ※この部分には、右の(a)~(d)が入ります。
(3)
これが、 山野草に惚れたきっかけである。 今では、山野草を見るために山に出向く。
山野草の簡単なスケッチをするようにもなった。 スケッチでは飽き足らず、 ついに
は山野草の写真を撮るための専用のカメラも買うほどだ。 春夏秋冬、それぞれ撮り
収めた写真で次の年のカレンダーを作るのも恒例となった。 妻は相変わらずあきれ
顔であるが、カレンダーだけは楽しみにしていてくれるようだ。しばらくは、まだ、
山で楽しめそうである。
こうれい